ベトナム旅行体験記

ベトナム社会主義共和国プロジェクト研修に参加しました。
本プロジェクトはベトナムにて新聞社から取材を受けるなど、非常に充実したものでした。ここでは、どなたも楽しめるように私が体験したことで、ベトナムが感じられるようなことをひとつ、私の文章で紹介します。


タイトル : ベトナムのおみやげとバイク

まずはベトナムのおみやげ・・

ベトナムのおみやげ屋は高いか?
 ニッキに彫りモノをした楊枝立てのようなものがある。この商品の売価は、有名なおみやげやさんでひとつ1ドルであった。一方で地元の人が買い物をするであろう数少ない値札つきのスーパーマーケット(ベトナムの商店では通常は値札をつけていない)での値札が8000ドン(1ドル=約14000ドン)。ベトナムにおいても、スーパーは安いのである。


 しかし、海外でもスーパーが安いので、スーパーで買い物をしましょうというありふれた結論では皆さんにご紹介するにはあまりにお粗末である。
 今回、私はおみやげやで大量購入による価格交渉を試みた。その結果、おみやげ屋での購入価格は21個で12ドル。なんと、オソロシいことにスーパーとおみやげ屋さんでは価格が変わらないことになる。
(ホテルに戻って、袋の中身を確認してみたところ、中には20個しかはいっていないことに気がついた。買ったその場での(お金も商品も)数量確認がベトナムではとても大切であるということ、これはガイドブックにもはっきりと書かれていることではあるが、はずかしながら身をもって体験・再認識される結果となってしまったことを恥をしのんで紹介しておきたい)

 なお、念のために書き添えておくが、通常の売価はやはりスーパーのそれは、おみやげ屋の半額から高めのみやげ屋さんの3分の1程度であることをスーパーという名の名誉のためにも?明記しておく。

バイクは今やベトナムでの生活の必需品
 ベトナムではバイクが氾濫している。テレビで良く見かける中国の自転車の大群がバイクになったというイメージである。
 現在のベトナムでは、公共の交通はないといっていいほどに貧弱である。従って、交通手段としてのバイクは彼らの生活には欠かせないものになったことは必然的な結果である。
 そしてさらに、バイクは交通手段としての意味を持つだけではなく、彼らベトナム人にとっての資産でありステータスであり、またさらに一方では商売道具にもなっている。

脱線するが、バイクが資産であり、ステータスになるわけ
 バイクのステータスを説明するには彼らベトナム人の生活レベルについて紹介せねばならないと思う。
 ベトナムの農民の最下層(失礼な表現であることはご容赦願いたい)の年収は日本円で2万円程度。そして通常の国営企業の工場ワーカーで月収で7千円、日本語が使えて日系企業に勤務で出来たとすれば月収2万円程度であろう。
 一方で、ベトナムで一番人気のホンダDreamはおよそ22万円程度。中国製のバイクでもその3分の1程度の7万円くらいの高価格である。
 驚くべきことにそれでも彼らはホンダを欲しがりホンダを購入する。上記のとおりの価格水準であるから、ホンダドリームの新車での購入価格は年収程度のものである。日本でいうところの「いつかはクラウン」といった感じ、文字どおりのドリームが想像できる。
 また、ガイドさんに聞くところによると、10年程度使用したホンダのバイクはこれまた驚きであるが18万円程度で流通している様子なのである。ホンダバイクはこれほどのステータスである。
 この10年もののホンダバイクの18万円が、資産としての価値の所以である。
 なお、同じホンダとはいえ、日本製は高く、ベトナム製等は安いらしい。実際、食事で同席した女性のホンダは日本製ではないために中古で100ドルとのこと。
 この価格差は耐久性や性能の差によるものらしいが、その実際の性能の差は体験していないのでご紹介できない点をご容赦願いたい。

追跡販売の価格
 さて、資産の有効活用としてのバイクを活用したおみやげ屋とホ―チミンでは行動を供にしたので、紹介したい(供にしたとはいうものの、実際には彼らが我々を日本人のお金持ちと目をつけて、とことんつきまとったのであるが)。
 この彼ら、実は子供とその親父の3人組なのだが、親父の類稀なるバイクさばきとその執念で我々のバスから離れないのである。それどころか、売り子である子供二人は絶えずバス内の我々をみつめ、売り物である扇子を振っている。
 この大捕りもの的追跡ならぬ押し売り劇が3日も続くと、我々も愛着心が湧いてしまい、最後にはこちらから探してしまう始末。これもベトナム人の持つ愛らしさ・ひとなつっこさ・根気強さの織なすハーモニーだろうか。最終的にはかなりの売上を我々一行からもぎとったに違いない。ちなみにこの追跡販売は、ぴかぴか電気が光るライター2ドル、扇子は千円だったらしい。

そして絵葉書1000円と2ドルの謎
 今回の視察を通して、絵葉書10枚、お土産屋価格は実際、一ドル(ベトナムドンで支払えば10,000ドンとなり、少し安い)であった。また、ホテルの売店で私が聞いた価格は1枚7000ドン。
 そして、紹介したいのは統一教会前の子供のスタンディングセリングである。ここで、おじ様方は10枚で千円と言われたらしい。そして実際に子供は千円札を大量に握りしめている。一方で私がオファーされた価格は2ドル。。この価格差はなにごとかと疑問に思いつつも、残念ながら私はベトナムの子供たちの目で見てもお金持ちには見えなかったらしい。とほほ。

 ちなみに私が、ハノイから日本に試しに送ってみた葉書は切手代が7000ドンで、所要期間が約3週間、先日無事に配達された。ベトナム女性から聞いた話では、ホ―チミンから日本は約1ヶ月とのこと。ホ―チミンからハノイまで国内郵便も1週間もかかるというから、この3週間という期間は、郵便にしては極めて順調な経路をたどってきたに違いない。


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